求道S ライブ活動 2003




あじゃぱー2@上野(2003/11/02) 





1年半ぶりの法要
「あじゃぱー」Part2参加@上野公園水上音楽堂

ドキュメント1102
Photograph by MEGU
序章
2003年6月、前回の法要からちょうど1年が経過したころ、求道Sメンバーのもとに1通のメールが届いた。
「秋に予定されている『あじゃぱー2』に出演しませんか?」
とのこと。

春に行われた「あじゃぱー」第1弾にはオーディエンスとして参加し、気持ち良く楽しい雰囲気に酔いしれた求道Sメンバーであった。あじゃぱー2出演が実現すれば、1年半ぶりの法要になる。

今年に入って、某知人に依頼された「自主製作映画のエンディング曲」を製作するなど、ぼちぼちと活動は続けていたものの、法要から遠ざかっていた求道Sメンバーは「これは渡りに船」と快諾。しかし、さる筋の情報によると、出演希望バンドは他にも多数あり、求道Sが参加できるかどうかは未確定だという。
求道Sのメンバーは「どうか参加できますように」と、ジョンとジョージとリンダの遺影に日夜手を合わせ、その甲斐あってか無事参加が決定した。

さて出演は決まったものの、演目は何にしたものか。会社から帰宅すると食事より風呂より先にギターに触り、ギターを抱えたまま食事をし、ギターを弾きながら風呂に入るというjai大僧正を除き、普段はスタジオ以外では楽器に指一本触れないメンバーが大半の求道Sなので、曲目の選考に難渋した。
あじゃぱー2にはプロまたはプロとみなされるバンドも多数参加するとあって、負け犬になることは最初からわかっているものの、それでも少しは受けたいというスケベ心が押さえられない求道S。

とりあえずオリジナルを1曲入れて、あとはポピュラーな曲をメインにしよう。そうだ、日本語の曲も入れればもっと受けるかも知れない。ただ演奏するだけだとナニなので、ちょっとアレンジをかまして・・・。など、楽器の練習はさておき、企画の案出に余念がないメンバーであった。



11/2
9:00〜13:00

さて当日。秋の空は気持ち良く晴れ渡り、絶好の野外ライブ日和となった。
マロンと若芽、ダンキーが相次いで会場に到着。微力ながら(高齢なので本当に微力)会場設営のお手伝いなどしていたところに、小田原からjaiも到着した。

9:50からリハーサル開始。今日の出演は10バンドで、出演とは逆の順番でサウンドチェックを行う。求道Sは、本番はトップバッター(という名の前座)にしてもらったので、サウンドチェックは最後に行うことになる。しかし法要ではいつものことだが、他のバンドはみんなうまいしカッコいいし渋いし、リハーサルからしてすでに厭戦気分が蔓延するものであるなあ。

まあ今回はトップだからサクっと演奏して、終わった後は酒かっ食らって泥酔して自分をわからなくすればいいや、という作戦に出て、淡々とリハーサルを終える。

13:00〜13:30
司会のえのすけ氏に紹介されて求道Sがステージに上がり、おもむろに演奏を開始。

1.
時の過ぎゆくままに

ご存知、沢田研二の名曲のアレンジである。とりあえず知名度の高い曲を演奏して受けを狙おうという姑息な作戦。サビの部分はテンポアップしており、間奏ではギターとオルガンのユニゾン〜3度ハモという様式を追求することにより、非公式には「時の過ぎゆくKill the King」というタイトルが与えられた。

しかし会場は音の反響が思いのほか激しく、せっかくのアップテンポパートは何を演っているやらさっぱりわからず、観客の誰もが「急に騒々しくなる曲」としか感じなかったという。

この曲のボーカルを担当した若芽増え蔵は、さっそく歌詞を間違えてしまった。英語の歌詞なら多少違っていてもバレない可能性が高いが、日本語なのでバレバレなのと、会社の知人が客席で見ているのを目にしていたことなどから一気に血圧が上昇。この後の曲のことは何も覚えていないと語っている。


呆然


2. Shadow Nocturne

jai自慢のレスポールが吼えるオリジナル第1作。毎回ほぼ同じアレンジだが、jaiのシャウトは回を重ねるごとに激しさを増しており、jaiの日頃の中間管理職の激務に思いを馳せた他のメンバーは、演奏しながら溢れる涙をそっとぬぐっていた。

3. 'Cause we've ended as lovers

このあたりで静かな曲を挟むことにより趣を変えようという姑息な手段である。ジェフ・ベックの名盤「Blow by Blow」収録のインストゥルメンタル曲。

曲自体は実にまったり・しっとりとした名曲だが、ギター担当者にとってはしっとりどころではなく大変な苦行を強いられる曲で、中盤のソロパートではサンタナもかくやというディストーションフェイスで熱演するjaiであった。


入魂


4. Helter Skelter
5. Money

ここらでビートルズのポピュラーな曲を挟むことにより、退屈したオーディエンスの気を引こうという姑息なメドレーである。

先の「'Cause we've〜」でノホホンと休憩しながら演奏していたドラムとベースが、"Helter Skelter"では急に忙しくなる。しかもこの曲では、イントロのギターが曲のテンポを決める権利を持っている。前の曲ですっかり楽をしていたリズム隊に活を入れるため、通常よりぐっと早いテンポでイントロを弾くjaiであった。

"Money"はストレートなロックンロール。求道Sの数少ないセールスポイントであるところの「コーラス」を聴かせようと姑息に選ばれた曲だが、意に反してコーラスはめろめろ。コーラスを担当した某ベーシストは「会場のエコーが激しくて・・・」だの「モニターも聴こえなかったし・・・」だのと弁解していたが、他のバンドはきっちりとコーラスを決めていたのは何故なのであろうか。


苦悩


6. Hush
初期ディープ・パープルのアップテンポな曲。ラストは景気のいい曲で締めくくろうという、最後の最後まで姑息な選曲である。

ここまでなんとか耐えていたドラムのダンキーも、さすがにここに来て足の筋肉が限界を訴えていた。41歳にもなって、ラストにこういう曲を演ろうということ自体が無謀な計画だが、やはり無謀であったことが証明され、最後まで一言も発しないまま演奏を終えるダンキーであった。


脱力


13:30〜19:00
約30分のステージを終え、司会のえのすけ氏の呼びかけにより「合掌」で送り出される。全員精魂尽き果てていたが、バックステージで「まあとりあえず乾杯乾杯」とビールを飲むなり、急に元気になるメンバーが若干いたとも報告されている。


ステージ前後の様子や、飲み食いしたあれこれについては、若芽増え蔵「外食日記リターンズ」の11月2日の日記をご参照ください。

お越しいただいた皆様、対バンの皆様、ありがとうございました。
MEGUさん、写真ありがとうございました。

それから「あじゃぱー」事務局の「おやびんず」の皆さん、見事なイベントプロデュースの手腕に感服しております。次回、もしお呼びいただけるのであれば、もっとお手伝いしますのでよろしくお願いします。



TOP  バンド紹介  メンバー紹介  ライブ活動  求道Sへのメール