求道's ライブ活動 2002




W杯開幕記念法要@原宿(2002/06/01) 





祝・日韓共催サッカーワールドカップ
開幕記念法要@原宿 Los Angels

ドキュメント601


〜10:30
すかっと晴れた空の下、小田原・千葉・川崎・横浜で求道者はそれぞれの朝を迎えていた。

普段から家庭の団欒に加わらず、自宅でレスポールをマーシャルにつないで弾いてばかりいる小田原の求道者は、令室と令嬢を伴って東京に向かっていた。日頃の罪滅ぼしのつもりのようだが、求道Sの演奏を聴かせることが果たして免罪になるのかどうかは意見が分かれるところだ。

今回の法要の場、原宿のライブハウス「ロサンゼルスクラブ」に全員が揃う頃には、晴れていた空もどよ〜〜んと曇っており、ライブの内容を暗示するようであった。
だいたい、アジアで初めて開催されるサッカーワールドカップが前日に開幕し、しかも日本での初戦が行われるという歴史的な日に、わざわざアマチュアバンドのライブなど見に着てくれるような奇特な方がいったい何人いるというのだろうか。「自分なら自宅でテレビ見るよね」、などと話しつつ、ライブハウスに併設された練習スタジオへ。

10:00〜11:00
キーボードをセットしてしまうと身動きが取れなくなるほどの、広さ6畳のスタジオに全員の身体を押し込む。「リバプールのキャバンクラブで演奏してた頃を思い出すねえ」などと与太を飛ばしながら練習開始。
本番はセッティング込みで1時間なので、ちょうど通しリハのように全曲を演奏することにしたが、どうしても演奏よりMCの練習に時間がかかる。最後は追い立てられるように大急ぎで演奏するハメになり、歳には勝てず肩で息をしながらスタジオを出るメンバーであった。

11:00〜12:45
会場に移動し、競演の「Gotzamn」(ごっつぁん)のメンバーの皆さんと挨拶。今日の演奏は「求道S」→「平さん弾き語り」→「Gotzamn」の順番なので、まずは Gotzamn さんがリハーサルを始める。ゴージャスな音作り、親しみやすい曲目など、求道Sの対極に位置するような演奏を目の当りにした。今回の求道Sはいつも以上にマニアックで重苦しい内容なので、Gotzamnさんが対バンで本当に良かったと胸をなでおろす。

求道Sもそそくさとステージに上がり、そそくさとリハーサルを終え、控え室に戻って出番を待つ。メンバーには今回の衣装「求道SオリジナルTシャツ」が配られた。ロゴマークや「求道」の文字をアイロンプリントしたもので、若芽氏は「衣装の制作に没頭するあまり、楽器や歌の練習の時間がほとんど取れなかった」と語る力作である。
下記「お詫びとお知らせ」参照

しかし、jai氏の同僚の方のデザインによる胸のロゴマークは非常にカッコ良いものの、背中に大きく描かれた「求道」の文字は、アイロンプリント部がゴワゴワする上に通気性も極端に悪く、しばらく着ていると背中が汗でべたべたになる。着心地は非常に悪いのだが、求道Sの身上である湿度の高い演奏をするためにはぴったりの衣装であるとも言える。

12:45〜13:45
控え室を出ると、ありがたいことに満員に近い盛況となっていた。慌ててステージに上り、演奏開始。

1.
Sgt.Peppers' Lonely Hearts Club Band
2. With a Little Help From My Friends
3. Lucy in the Sky with Diamonds


オープニングはいわゆる「サージェント3部作」。冒頭、シンセの音がほとんど出ていないというトラブルもあったが、まずは景気良くスタートを切った。

4. Boshuchu

オリジナル曲の第2弾で、今回初めて披露された曲。第1作に勝るとも劣らぬ湿度の高い曲で、オーディエンスは一人残らず声を失っていた。ちなみにタイトルはまだ決まっておらず、「Boshuchu」というタイトルは仮のもの。

5. Shadow Nocturne

続けてオリジナルの第1作。前回とほぼ同じアレンジだが、歌詞は微妙に変わっている。作詞を担当した暖機氏は、これを聴いて「歌詞を変えた覚えはないのだが・・・」と漏らしていたという。

6. You Never Give Me Your Money〜
Sun King〜
Mean Mr. Mustard〜
Polythene Pan〜
She Came in through the Bathroom Window〜
Golden Slumbers〜
Carry That Weight〜
The End〜
Her Majesty


ビートルズの名作「アビィロード」のB面のメドレー曲。通しで10数分になる壮大なメドレーであり、曲のファンは多いがライブでこれを演奏する人はほとんどいないであろう、という難曲に敢えて挑戦した。演奏もさることながらコーラス合わせが非常に難しく、練習中に音を上げそうになったこと数知れず、という大変なメドレーであった。本番ではなんとか中断せず最後の「Her Majesty」まで完奏。終わった時には求道Sメンバーはもとより、オーディエンスとライブハウスのスタッフも全員ぐったりしていたという。

気を取り直してメンバー紹介。jai氏の家族秘話、暖機氏の第二子の話題、若芽氏の衣装作成エレジーなどが披露されたが、まろん氏については特にトピックもなく淡々とエンディングのセクションへ。

7. I'm Down
8. Please Mr.Postman
9. Money

ようやく、ノリが良く(比較的)ポピュラーな曲を演奏して法要もクライマックスへ。どれもエンディングには求道S独自アレンジが施されている。

ラストの「Money」が終わったところでアンコールの拍手が。一応「え、アンコールですか。困ったなー」という顔を見せながらも、まるであらかじめ練習していたかのように間髪を入れず演奏に入る。

10. Back in the USSR

これで求道Sの持ち時間をちょうど使い切って終了。疲れ切ってよろめきつつステージを降りた。

13:45〜14:00
次は、Gotzamn のキーボードを勤める平さんのピアノ弾き語りコーナー。「Lady Madonna」「Hey Jude」などの名曲が披露された。求道Sの重苦しい演奏の後だけに、その清々しさでオーディエンスの心は洗われるようであったという。
とりあえず自分の出番が終わってほっとした求道Sのメンバーは、客席の後ろの方で勝手に合唱していた。(うるさくてすみません)

14:00〜15:30
そして大トリ、Gotzamn さんの登場。バラードありポップスありロックンロールありのバラエティーに富んだ演目と、女性ボーカルにサックスにツインキーボードの豪華な構成で、大いに楽しみ盛り上がるオーディエンスと求道Sであった。1時間半の長丁場を、まったく飽きさせることなく終了。

15:30〜18:00
オーディエンスに御礼をしてお見送りし、撤収を終え、会場を後にする。
打ち上げは午後6時の予定だったので1時間ほど余裕ができ、迷わずカラオケ「ビッグエコー」に突入。ビールなどで乾杯してから、スタイリスティックス、ポール・マッカートニー&ウィングス、EW&Fなどを歌っていた。(余力が残っとるやんけ!)

18:00〜
カラオケを出て、打上げ会場の中華料理店に移動。すでに Gotzamn のメンバーは揃っており、さっそくビールで乾杯となった。
今日に至るバンドの歴史やさまざまな苦労、各種のジャンルの音楽の話などしつつビール飲み倒し、さらに紹興酒も飲みつつ大いに盛り上がる。盛り上がりついでに求道Sの一部メンバーは勝手に歌い出したりしたため、店の人や他のお客さんの顰蹙を大いに買っていた

中華料理店を出て解散。若芽氏は翌日も仕事があるため今回はここでリタイヤ。
jai氏、暖機氏、まろん氏はさらなる確認のために移動する。原宿から山手線に乗り、乗るなり爆睡したjai氏と暖機氏は東京駅で目覚め、「じゃあお疲れ〜」と小田原と千葉に散って行った。カラオケに行くものとばかり思っていたまろん氏は、「こんなことなら若芽氏と一緒に渋谷から帰れば良かった・・・」と一人泣き濡れた後、何故か川崎駅で途中下車してから深夜に帰宅したという。



お越しいただいた皆様、対バンの皆様、ありがとうございました。マニアックな曲目が多かったのですが、皆さんに盛り上げていただいたおかげで、なんとか最後まで演奏することができました。これからもよろしくお願いします。オーレ!



【お詫びとお知らせ】

今回のライブレポートには写真がありません。まろん内藤も若芽増え蔵もデジカメを持参していたのですが、どちらも「あっちで誰かに撮影を頼んでいるだろう」という「だろう段取り」をしていたため、ステージ写真は一枚も撮れていないのであります。困ったことです。

ちなみに、求道Sのステージ衣装のTシャツはこんな具合です(この写真は後日、まろん内藤宅で別撮りしたもの)。

それから、打上げなどで飲み食いした物の写真は、「外食日記リターンズ」(※)の2002年6月1日の項にもありますので、合わせてご覧ください。
※公開終了しました。



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