求道's ライブ活動 2001




ウエディングマスカレード@歌舞伎町(2001/02/17) 

進駐軍法要@福生 CHICKEN SHACK(2001/10/27) 

秋の法要第2弾@原宿 Los Angeles(2001/11/17) 





ハータ&ハンカチーフ
ウエディングマスカレード@歌舞伎町ザ・アムトラック

ドキュメント217


10:30〜12:30
求道S+マリリン&井村屋一号
新宿オンエアスタジオにて事前反省修行

井村屋氏のスーツ姿に一同「まるでマネージャー」。
例によって例のごとく然るべからざる状況の確認に終始し、一同あらためて自分たちの置かれている状況と事の重大さにようやく気がつく。


12:30〜13:30
一同、新宿スターホテル東京 Dinner Inn MISTRAIL(ミストレスではない)
にて昼食

当日の日替わりランチはプレーンオムレツと小海老フライ。しばし、休息。
暖気氏はストレスのあまりスパゲティーを一気に飲みこみ窒息寸前となる。ワカメ増え蔵氏はスパゲティーに持参した増えるワカメちゃんをふりかけて食べるものの、アルコールが切れているせいか、手がぶるぶると震える。弱気なサーディン氏は「やっぱり今日は来るんじゃなかった」と涙ながらにオムレツをほおばる。jai氏は「何でカレーとおはぎが置いていないんだ」とウェートレスにからむ。
新郎新婦へプレゼントするBGM用CDに皆で寄せ書きをする。「今日はバンド演奏の代わりにこのCDをかけてもらったほうがいいよ」、という声がメンバーよりあがる。マリリンも静かにうなずく。


13:30〜14:00
一同、会場のザ・アムトラックへ移動

途中井村屋一号氏がポンビキの勧誘に行方不明となるが、マリリンに連れ戻され事無きを得る。
求道Sメンバーは現場の環境にパーチーのことなどすっかり忘れ、皆とても嬉しそう。サーディン氏は数名のポンビキのお兄さんから「毎週お疲れ様ですね」と声をかけられ「そうじゃないんだ、誤解なんだ」とマリリンに必死にいい訳。「五回の間違いではないのか?」という声が他のメンバーからあがる。


14:00〜14:30
一同、会場ザ・アムトラック到着

サーディン氏、早速受け付けの看護婦さん(のコスチュームを着ていたハータさんのお友達)に「悪いところを診て欲しい」と勘違い発言。このころからワカメ増え蔵氏にいつもの挙動不審癖が発症。


求道S+マリリン リハーサル

久しぶりにしてはまあまあ、といういつもの総括で締めくくられる(さっき練習したとこやろ!)


14:30〜15:00
開場・ゲスト来場

皆思い思いのコスチュームに身を包み、退屈な日常から極楽浄土へのトランスを図る。ハータ&ハンカチーフ両名の人脈の広さと人徳を垣間見る思いであった。
マリリンはマリーアントワネットのようなドレスにパツキンウィッグで登場。一同戸惑い表情を隠しきれないが、一番戸惑っていたのはほかならぬ付き人の井村屋一号氏であった。


15:00
いよいよ開演!

総合司会の美しいチャイナレディー(チャイナドレスに身を包んだハータさんのお友達)により宴スタート。ゲスト一同、バイキングに群がる。jai氏、店員に「カレーとおはぎの食べ放題がない」とクレームをつける。


15:15〜15:30
求道S1stステージ

I've Got A Feeling (Vo. サーディン)
The ballad of John and Yoko (Vo. ワカメ増え蔵)
Mr. Moon Light (Vo. ワカメ増え蔵)
Lady Madana (Vo. サーディン)
She Loves You (Vo. サーディン、jai)
Back in the USSR (Vo. サーディン)

     

ハータさんによるゲストインタビューコーナーが大好評で、遺憾なる演奏をカモフラージュ。求道S一同ほっと胸をなでおろす。帰ろうとするサーディン氏を他のメンバーが必死に説得。


15:30〜16:00
天才易占師ありえーる・ろどん先生による
心温まる弾き語りコーナー

ハータさんは長年に渡りろどん先生の占いにお世話になっているとのことで、まさに人生の師であるろどん先生からハータ&ハンカチーフへ歌のエールが披露された。
演奏後、ありえーる先生から『いつもどこで演奏してるんですか?』といったご質問をいただいたが、たまにスタジオ練習して飲み屋とカラオケでクダを巻くばかりなので、『ぜひ今度ご一緒に演奏させてください』とはとても言えなかった求道'Sメンバーであった。


16:00〜16:30
本場ロシア仕込みのプロジャグラー、RONE&Gigiによる
すばらしいジャグリングショー!

今回のパーチーにおける最大の見せ場となったジャグリングショーは子供からお年寄りまで揃って楽しめるとっても素晴らしいステージ。来場者全員がそのコミカルタッチの中にも研ぎ澄まされたプロの演技を心から楽しんだ。求道Sの演奏を補って余りある演出に求道Sメンバー一同も再びほっと胸をなでおろした。また、新郎のハンカチーフひろみ氏もジャグリングに参加し、ハータさんへの愛の告白を見事に披露。やればできるじゃないか、ひろみぃ!宴会の雰囲気はいよいよ佳境へ。

ワカメ増え蔵氏はジャグラーショーそっちのけで、セーラ服・ナース服等の特定のコスチュームギャルの写真撮影に余念がない様子。ゲストからは「会場におかしな男の人が来ている」と幹事に通報が。


16:30〜17:00
求道S2nd ステージ

ロネとジージの素晴らしいステージの後ということもあって、メンバーからはBGMのCDを流してご歓談タイムにしてもらったほうがいいのではないか、との弱気ともとれる発言が。

Rock'n Roll Music (Vo. Jai)
Bad Boy (Vo. サーディン)
I Saw Her Standing There (Vo. Jai)
Dizzy Miss Lizzy (Vo. Jai)
Twist and Shout(Vo. Jai, ゲストCho. マリリン)
The Locomotion (ゲストVo. ハータ&マリリン)
Saturday Night (Vo. ワカメ増え蔵、ゲストCho. ハータ&マリリン)

寛容で乗りの良いオーディエンスのおかげで会場は一気に盛りあがる。ダンス・ダンス・ダンス!


ハータ&マリリンのディーバ競演で無事にステージは幕を閉じる。素晴らしいオーディエンスのサポートに「やはり演奏してよかった」とメンバー一同感謝感激!
「カレーとおはぎがないのが唯一の心残り」とリーダーのjai氏からコメントあり。

   

17:00〜18:00
ご歓談〜ゲスト一同撤収

来場者全員が心から楽しんだマスカレードとなった。「こんなに楽しいパーチーは自分の結婚披露宴以来である」と再びjai氏から勘違い発言が。因みにjai氏の結婚披露宴は日本が世界に誇るリゾート地、箱根は小涌園大宴会場にて然るべき求道様式に則り執り行われた。本人自ら紋付袴姿でジミヘンのパープルヘイズを演奏し、親戚縁者の大ヒンシュクを買ったことは記憶に新しい。

求道関係者一同 jai氏の甲子園総括によって解散。暖気氏は大江戸線で帰るという理由で一人違う方向へ消えたが、数時間後にすっきりした顔で歌舞伎町を歩く彼の姿を当日来場したゲスト数名が目撃したとの未確認情報あり。


18:00〜20:00
有志数名による二次会カラオケ大会

求道Sからはワカメ増え蔵氏とサーディン氏が参加。アニソン、モー娘、ポップスとジャンルを問わず盛りあがる。ハータさんのお友達はとっても乗りがいい。
このころよりワカメ増え蔵氏のアルコール摂取量が限界値を超え、いつもの陽気なワカメさんになる。


20:00〜
有志数名による三次会

ここでサーディン氏は疲れたから、という理由で帰宅。一説によるとこの後寄り道をしてさらに疲れたとの噂も。絶好調ワカメ増え蔵氏は妙齢の女性軍と3次会会場に。ハータ&ハンカチーフとはぐれてしまったが、そんなことはどうでもよくなったワカメ増え蔵氏はひたすら飲みつづけ終電車を逃してしまう。結局渋谷までご令室に車で迎えにきてもらった増え蔵氏であった。



あらためて当日パーチーに参加した皆さん、本当にお疲れ様でした。とっても楽しいひとときを一緒に過ごせたこと、求道S一同心より感謝しております。またお会いできる機会を楽しみにしております。ライブも見に来てくださいネ!
Thank you very much everyone and congratulation to Harta & Hiromi !





進駐軍法要@福生 CHICKEN SHACK

ドキュメント1027


〜13:00
抜けるような秋晴れに恵まれた当日の昼前、東急あざみ野駅でマロン氏と若芽氏が合流。沈痛な面持ちで西八王子へ向かう。西八王子駅で暖機氏とも合流して、徒歩で音楽スタジオへ。慎重派のマロン氏は、場所がわからなくなっては一大事と、スタジオへの地図をしっかり書き写していた。さすがだ。その地図を忘れずに持って来ていれば、「役に立つ人だ」との評価が得られたのだが。

で、「こっちの方のような気がする」といった曖昧な情報を元にしながらも無事にスタジオに到着できたのは、ひとえに携帯電話の力によるものである。途中、車で来たjai大僧正とも合流。

13:00〜16:00
妙に薄暗いスタジオの部屋に入り、法要直前の修行を始める。過去の修行で若干不安が残った部分を徹底的に洗い出し、完璧な状態に仕上げる。
・・・という予定だったが、不安は減らないどころか新たな不安要素が次々と明るみに出るという、極めてクリティカルな状況に自分達を追い込む結果となった。

16:00〜18:00
直前修行を終え、jai号で福生へ移動。さほどの距離でもないので時間は掛からないかと思われたが、途中けっこうな渋滞に巻き込まれる。
そうでなくても不安な気分になっていたところに、「リハーサルに遅れたらヤバいよなあ・・・」という重苦しい空気が車内に充満する。

若芽氏は「あの時は、遅刻したらどうしようかと気が気じゃなかった」と回想するが、「どう見ても豪快に爆睡していた」との目撃証言もある。しかし若芽氏は「リハに遅れないよう一心に祈っていた」と主張し、両者の主張は今もって平行線を辿っているらしい。

若芽氏の祈りが通じたのか、リハの約1時間前に CHICKEN SHACK の近辺に到着。近くのコインパーキングに駐車し、本番前の腹ごしらえということでラーメン屋に入る。


とりあえず座敷席に上がりこみ、まずはビールで乾杯。普通はここで「やるぞ!」と言った気合が入るところであるが、先ほどからの重苦しい空気をひきずったまま、しかし各自きっちりラーメンとギョーザを平らげ、不安感と膨満感を抱えてラーメン屋を出る。楽器を手にして、今日の法要場所 CHICKEN SHACK へ。

18:00〜20:00
現場周辺はスナックやバーなど怪しげな店が集中するエリアであったが、まだ時間が早かったためどの店も営業していなかったのが幸いし、一人の行方不明者も出さずに CHICKEN SHACK に到着。若芽氏のご令室とその友人もほぼ同時に到着して、機材を店内に搬入する。

ほどなくSOUTH DELTAの面々も到着した。SOUTH DELTA さんに我々のステージ時間も譲り、裏方に徹してはどうか?といった負け犬発言が一部のメンバーから出るが、リーダーであるjai大僧正は「おはぎはおいてありますか?」とバーのカウンターでママさんに質問し、ただ者でないことを早速印象づける。

通例に従い、本番の逆順で(つまり一番最後に)リハーサルをやるものと思ってだらだらしていたが、いきなり「今日は本番の順でリハやりま〜す」と言われ、心の準備のないまま頭に血が上った状態でステージに上がり、血が上ったままでリハーサルを開始。会場の空気が乾燥しているのでフィンガーボードの上で指がスムースに動かない、とのコメントが弦楽器奏者2人からでる。開場の空気が乾燥しているのでペダルがスムースに動かない、とのコメントが打楽器奏者1人からでる。酒が切れているので指が鍵盤の上でスムースに動かない、とのコメントが鍵盤楽器奏者1人からでる。

その後、SOUTH DELTA や TROUBLE NO MORE のエネルギッシュかつテクニカルな演奏を目の当たりにし、ますます青ざめる求道S。「ちょっとトイレ」と言い残して走るように席を立ったjai大僧正が、席に戻った時には目を真っ赤に泣き腫らしていたとの目撃証言もあるらしい。

そうこうするうちに店がオープンし、オーディエンスも三々五々集まり始める。


たれくま先生とそのグループや、若芽氏のご令室とその友達も来場し、感激しながらも「呼ばない方が良かったんじゃないのか」と小声で難詰し合う求道Sであった。

20:00〜20:45
ばたばたしている間に、求道Sの演奏スタート予定の午後8時を迎える。「開演前に呼びに来てくれるはず」との曖昧な情報を元にだらだらしていたが、念のため確認しに行ったところ「いつでもどうぞ」と言われ、あわててステージに登った。


演奏曲目
1. Helter Skelter
2. Yer Blues
3. Day Tripper
4. Shadow Nocturne
5. One After 909
6. Come Together
7. Ive Got A Feeling
8. Hey Buldog
9. Back In The USSR

今回は場所柄玄人受けを狙ったナンバーを中心に演奏をするが、ナンバーは受けても演奏が受けるとは限らないことを改めて証明したステージであった。

     

しかしこの日、CHICKEN SHACK に来た人は、その幸運を神に感謝すべきだろう。何故ならば、この4曲目 "Shadow Nocturne" は、ここで世界で初めて、求道Sが披露するオリジナル曲であり、その歴史的瞬間に立ち会うことができたからである。だから何なんだ?という人がほとんどであろうが、もしかしたら、この日のチケットが将来やたらな高額で取引されるという可能性が、まったくゼロとは言えない。けどゼロでしょうね。

いつもの法要なら演奏以上に気合の入るMCも、今回は全体に淡々としたものになってしまい、求道Sの魅力がことごとく活かされない法要となったと言っても過言ではあるまい。



20:45〜0:??
演奏が終ってとにもかくにも一段落し、とりあえず乾杯してから次のバンドの演奏を拝見する。リハーサルである程度わかってはいたが、SOUTH DELTA も TROUBLE NO MORE も、演奏テクニックもさることながらステージ運びや盛り上げ方がうまく、深く感心しつつもどんどん落ちこむ求道Sであった。
「別にソロの時じゃなくてもステージ上で動いていいのか」と感慨深げに語っていた某メンバーが確認されているので、次のライブの時には、今までの求道Sとは違うエネルギッシュなステージングを見ることができるだろう。
と思う。

0:??〜
その後トリで登場した VAN HAYSAN の超絶技巧&超絶パワフル&超絶おもろいステージを満喫して、今日の基本メニューは終了。終るや否やセッションタイムに突入し、まずはご挨拶的に Smoke on the water の演奏が始まる。一緒に演奏したい気持ちを持ちながら、翌日も仕事だったりするために、後ろ髪をぐいぐい引っ張られつつその場を後にする求道Sメンバー。

電車で帰宅した暖機氏を除く求道メンバー+若芽ご令室は、車で国道16号を南下して、小田原と横浜を目指す。途中、ファミレスに立ち寄ってカロリーの高そうな夜食を平らげて解散。

というわけで、いろいろと勉強させいただいた法要でした。まあ、今日はこれ位にしといたるわ、と、とりあえず捨て台詞を残しつつ次回の決意をする私達であります。
当日お越しくださいました皆さん、共演したバンドの方々、CHICKEN SHACKの方々どうもありがとうございました!これからも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。





秋の法要第2弾@原宿 Los Angeles

ドキュメント1117


9:00〜10:00
抜けるように青くもない空の下、いよいよ本年の総括法要であるところの原宿LAギグ当日を迎えた。

求道Sが誇る鉄壁のリズムセクションである暖機氏とマロン氏は「エンジンを軽く暖機する」目的で渋谷は音楽館伝説の5畳部屋にて軽く事前ウォーミングアップミニ修行を決行した。

結果的には普段ギターやキーボードの音にかき消されていたところの「基本的にリズムが合わない」という然るべからざる根元的事実が炙り出されることになり、暖機どころかすっかり意気消沈する2人であったが、「本番はギターとキーボードが入るから大丈夫」という、これまた本末転倒な論法で自らの動揺を無事に抑えることに成功した。

10:00〜10:30
道場を後にした2人であったが、臆病者のマロン氏は薬局に駆け込み、法要でいつもお世話になっている龍角散クララ「水なしでノドすっきり」を買い求めた。このクスリは、歌う前にノドに流し込むと不思議にも美声が出るという、ボーカル担当者にとってはまさに必携の妙薬であるが、先日の福生法要ではうっかりと持参を忘れてしまい、薬局を求めて福生の町をさまよったものの購入ならず、惨憺たる結果に終わった苦い思い出があった。

尚、マロン氏がクララを服用する横で、最近足の動きが重いといわれている暖機氏が、液体サロンパスを股関節に注射している姿が目撃されたという未確認情報も流れている。

10:30〜11:00
原宿駅に到着した2人は直前反省会と称して駅前のドトールコーヒーにて一服したが、リズム隊を組んで20年、薄々気が付いていたお互いのリズム感の悪さを目と目で確認し合う言葉少なな2人であった。

一方、この日原宿「Los Angeles」に真っ先に入場したのは、ここでの出演は今回が初めてになる若芽氏であった。控え室に通されたものの、他のメンバーが来るまでは不安で、涙目になりつつ一人で淋しさに震えていたとのことだが、「単にアルコールが切れて震えていただけだろう」というのがメンバー全員と厚生労働省の一致した意見である。

11:00〜12:15
競演の「秋葉原ロックシティ」、「About」のメンバーも集まり、セッティングの確認に続いて本番の逆順でリハーサルが始まる。今回は求道Sがトリなので、リハーサルはまたも一番となった。それぞれが定位置に着き、ドラム、ベース、ギター、キーボードなど楽器のボリュームチェック。
続いてマイクのテストが行われる。最初にマイクテストを命じられたのは若芽氏であった。普通に「マイクテスト、マイクテスト」と繰り返せば良いのだが、緊張し動転した若芽氏は、なぜか突然「♪ほにゃほにゃ〜」と珍妙な曲をアドリブで歌い始める。しばし呆気に取られるメンバーとミキサーさんであった。

個別の音出しの後、曲を演奏する形での音出しに入る。一通り演奏した後で、「ギターとベースの方、もうちょっとボリューム絞っていただけますかー」と注意される。しかしこれも毎度のことである。学習能力に欠ける部分があると言われても仕方のないところであろう。マロン氏は、マイクに触れるとしびれることをしきりに訴えるのだが、他のメンバーのマイクは特に問題ない。妙な機材をアンプに接続していたこともあって、ひとり居残りリハを命じられるマロン氏であった。

12:15〜13:00
リハーサルが終わり、一旦外に出てスターバックスでお茶とパンなどを買って来る。控え室に戻ってみたら、そこで繰り広げられていたのは「秋葉原ロックシティ」メンバーの強烈なメイク風景であった。さすがだ。アマチュアとは言え、この飽くなきサービス精神に求道Sメンバーは深く感銘を受ける。求道Sはと言えば、
「福生の時は赤い服で合せたから、今度は黄色でいいよね。下はジーパンってことで」
といった程度の考えしか持たず、自らの安直なコンセプトを深く恥じたという。

13:00〜14:45
オーディエンスが入場し、ほぼ定刻に開演。今日のトップバッターは「秋葉原ロックシティ」。日本が誇る「KISS」のコピーバンドである。


オープニングの「デトロイト・ロック・シティ」でいきなり盛り上がる会場。気合の入ったメイクと、ごくフツーの「素(す)」のMCの対比も面白く、KISSファンのみならず、誰もが楽しめるステージを繰り広げていた。

続いて「About」の登場。日本が誇るオリジナル志向のバンドである。

キュートなスージーのステージ見たさに今年も来た、というリピーターが男性客の約85%(求道S含む)を占めるという、テレビ朝日による出口調査の結果が出たと報じられている。
マロン氏の 「各バンドで『らいおんハート』を統一課題曲として競演しよう」 との提案を実現したのは、結局のところAboutだけであった。意外なイントロから始まる「らいおんハート」にオーディエンス一同感心しきり。

一方で求道Sメンバーは、しだいに高まる緊張に、心ここにあらずといった状態となっていた。jai氏は控え室で、今日の演奏予定にはないはずの「移民の歌」を何度も練習するなど常軌を逸した行動を取っており、客席からは「なんか変な音が聞こえるんですけど」との苦情が相次いだらしい。

陣中見舞に訪れてくれたのは、小平モア氏とそのご令嬢・ご子息であった。

それまで緊張で目が吊り上がっていた求道メンバーも、モア氏との再会や可愛いお子さんとの会話で、やや落ちつきを取り戻すことができたようだ。

14:45〜15:30
さてAboutの演奏も終わり、おもむろにステージに上がる。jai氏は、ギターアンプのボリュームノブが1/4以下の目盛を指しているのに気付き、ボリュームを当然のように半分以上の位置に回して演奏開始。

演奏曲目
[オープニングコーナー]
1.Helter Skelter

[若芽コーナー]
2.Mr.Moonlight
3.Ballad of John and Yoko

[オリジナルコーナー]
4. Shodow Nocturne

[リクエストコーナー]
5.Lady Madonna

[アビィロードコーナー]
6.Come Together

[バンド交流コーナー]
7.Cherry Blossom(vo.スージー)

[ゲストコーナー]
8.Twist and Shout(cho.まりりん)

[エンディングコーナー]
9.Back in the USSR(cho.まりりん)


ご覧の通り、ほぼ1曲ごとにコーナーがあるという、今まで以上にMCに力の入った、もはやコンサートだか音楽漫談だか判然としないステージとなった。
原宿では初めてのお目見えとなる若芽氏については「若芽コーナー」が設けられた。「謎の新人」を演出しようとしたらしく、英語と韓国語でスピーチをして喝采で迎えられるつもりだったようだが、スピーチ後は場内水を打ったように静かになってしまい、いたたまれず「ミスター・ムーンライト」のイントロを涙目でがなっていた。

今回初の試みとなる「リクエストコーナー」では「ビートルズならどんな曲でも演奏しますから、何でも言ってみてください」と豪語した求道Sだが、この日の演奏曲リストにははっきりと「リクエストコーナー:レディマドンナ」と書かれていたとの情報も寄せられており、日本アマチュアバンド史に残る一大スキャンダルに発展するのではないかとの憶測も呼んでいる。

「オリジナルコーナー」の、今回が2度目の演奏になる「シャドウノクターン(社奴夜想曲)」では、jai氏が「家族の団欒と引き換えに」((c)マロン)購入したギブソンのレスポールが前回以上のうなりを響かせていた。このところ休日出勤が続いているjai氏のシャウトも冴え渡り、上下階のテナントからは「なんか変な音が聞こえるんですけど」との苦情が相次いだらしい。

さて「バンド交流コーナー」には少々説明が必要だろう。本来、ここは「マイソングコーナー」として、求道メンバー各自のお気に入りの曲を演奏する予定であった。しかし、

【jai】→ラッシュ「スピリット・オブ・ザ・レイディオ」(難しすぎて、一度演奏しただけで没)
【マロン】→キャロル「ヘイ・タクシー」(演奏してはみたものの、面白くもなんともなく没)
【暖機】→ディープ・パープル「スピードキング」(誰もボーカルが取れず、一応歌なしで演奏してみたもののやはり没)

という散々な結果に終わり、結局残ったのは若芽氏が提案した松田聖子「チェリー・ブラッサム」だけであった。当初は「どうしても自分で歌いたい」と涙目で主張した若芽氏だったが、全員の強硬な反対を受け、Aboutのスージーにボーカルをお願いすることになった。本番では「この曲が一番受けていた」との説が有力である。

スージーがステージを降りると、オーディエンスが一斉に席を立とうとしたため、暖機氏が慌てて「次も上玉のゲストを用意してあるからどうか帰らないで欲しい」と懇願。「倶楽部求道S」の、最初にして今も唯一のメンバーである、たれくま先生こと まりりんが登場した。「バラエティあふれるステージ」とも言えるが、「ゲストに頼らないと持たない」とも言えるのではないか。まりりんは、彼女のライフワークであるところの華麗なメンバー紹介と元気な歌で観客を魅了した。

法要も終盤に差し掛かり、jai氏の舞台挨拶で発せられた「しばらく活動を休止し、ホームページの運営に力を入れたい」との言葉に、一番驚いていたのは当のメンバー達であった。

エンディングコーナーの「バック・イン・ザ・USSR」の演奏も終わり、そそくさと逃げるようにステージを降りようとした求道Sだが、意外にもありがたくもアンコールの声がかかる。去年の夏以降、小田原、新宿、福生とライブに参加したもののアンコールは未経験だった若芽氏は、こんなに嬉しいものかと涙目になっていたらしい。

[アンコールコーナー]
10.I saw her standing there

ほぼ時間通りにすべてのメニューを終了し、オーディエンスに別れを告げる。小平モア氏とも「今度は一緒にやろうな」と美しい社交辞令が交わされていた。

16:00〜17:00
楽器を片付け、会場を離れる。エレベーターに乗りこもうとしたマロン氏の目に飛び込んだのは、併設されていた練習スタジオだった。そう言えばここにはスタジオもあったのだ。何もわざわざ早朝から渋谷の5畳部屋に篭りに行き、またえっちらおっちら移動するという必要はまったくなかったのである。これも5畳部屋の怨念のなせるわざであろうか。

打上げまで時間があるため、近所のファミレスで休もうとしたが満席で入れず、仕方なくカラオケに入る求道メンバー。打上げ後のニ次会の会場を、ここですかさず予約するあたりがマロン氏の抜かりのなさである。こういうことにだけは気が利くのだ。
部屋に入り、とりあえず生ビールで乾杯。しばらくは歌いもせずアレコレ話していたが、残り20分あたりから急に歌い始める。もちろんビートルズ縛りである。ヘルター・スケルターなどは本番よりもハイトーンがよほど伸びやかに出ており、「なんでそれが本番ででけへんねん」と糾弾されるマロン氏であった。

17:00〜??
「和民」に移動し、打上げスタート。今日の出演メンバーと、まりりん及び彼女のグループ、そして福生で競演したレディースバンド「サウスデルタ」の全員が集まって乾杯する。ライブをやっていて何が楽しいかと言って、打上げの乾杯の喜びに勝るものはあるまい、想像してごらん、あの歓喜の雄たけびを・・・、と故ジョン・レノンも常々語っていた。かも知れない。

「サウスデルタメンバーの担当楽器当てコーナー」など、ここでも突然コーナーが実施されたりして、音楽の話、楽器の話で盛り上がる一同。全員が今日一番の笑顔で、お互いの演奏を称え合っていた。

打上げが終了し、有志で二次会のカラオケへ移動する。キッス、クイーン、カーペンターズなど洋楽歌い倒し。今日は終始涙目だった若芽氏もアルコールが回って陽気になり、手の震えも止まって、今世紀一番の生き生きとした表情を見せていた。

??〜
カラオケも終了して解散。マロン・若芽コンビは渋谷から同じ電車で帰途に着いたが、若芽氏は途中で昏睡状態に陥る。マロン氏は、電車を降りた後で心配になって若芽氏の携帯に電話したが、何度コールしても応答がなく、今も安否が気遣われている



お越しいただいたオーディエンスの皆様、それから翌日がライブだというのにわざわざお越しいただいたサウスデルタの皆様、本当にありがとうございました。次のライブの予定は今のところありませんが、次回もぜひお越しください。

競演バンドの皆様、お疲れさまでした。いろいろとありがとうございました。これからもこうやって集まって演奏したいですね。今後ともよろしくお願いします。
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